ようやく株安、円高、それでも戦略はかわらず

ようやく株価が下落してきた。特に何も新たな材料がない中での急落であったため、市場関係者は、中国との貿易懸念やすでに高くなっていた金利に原因を求めている。然るに「ファンダメンタルズは堅調であり、急ピッチの上昇の調整の範囲内」などと解説している。

日経平均

米国株式

市場関係者が言うように、2月と同じように急ピッチな上昇の調整となる可能性もあるが、これまでのバブル崩壊のパターンと同じように、ある日何事もなく株価が調整を始めたと考えるのが妥当ではないか。

2月の急落では3%を超えた長期金利も同時に低下したが、今回の急落ではそれほど低下していない。これが株価の急落にかかわらず、ドル円レートが大きく円高に向かわない理由でもあるが、長期金利が低下しない以上、株価の調整は続くのではないか。

ドル円レート

米国のバランスシート圧縮と利上げは、確実にリスクの高い資産から資金を還流させている。