にわかに3月FOMCでの利上げ観測が高まってきました。おそらく週末の雇用統計も、昨日のADP統計の結果から、利上げをサポートするものとなると予想します。
FEDは昨年まで利上げを匂わしながら、ハト派の態度を示し、市場予想を裏切る形で利上げを見送ってきました。昨年末にようやく2回目の利上げを行いました。何がトリガーだったのでしょうか? それはトランプ大統領の誕生とそれに伴う市場の反応でしょう。トランプ大統領の経済政策を織り込む形で市場金利が上昇したため、FEDは遅ればせながら利上げしたわけです。
今回は、タカ派的な発言を多発し、利上げの素地を作ってきました。FEDがイニシアチブを取り戻したかったのでしょう。さて市場は何回の利上げをおりこんでいるのでしょうか?下記はその期待値です。
0回: 1%
1回: 12%
2回: 31%
3回: 34%
4回: 17%
だいたい2-3回が、市場の織り込みですね。株式市場はこの利上げに耐えられるでしょうか。おそらく3回の利上げには耐えられないと考えています。
ただ、トランプ大統領は金利上昇を望んでいないのではないでしょうか。巨額のインフラ投資のためには、超長期の国債の発行が不可欠ですし、株式の暴落は避けたいでしょう。3月の利上げ以降のFED及びトランプ大統領の発言には注意していこうと思います。