なかなかドル円レートがドル高に向かいません。トランプ大統領のツイート介入もないし、米国の経済指標は良いものが発表されている。FOMCの議事録ではタカ派的な内容のものが多いにも関わらず、ドル円は膠着状態になっています。
当初の予想では、こうした状況では118円程度までドル高が進み、米国10年債金利は、2.5%を超えるものと考えていました。
フランスの選挙の見通しが、混沌としていることも原因の一つですが、やっぱり金利が上がってこないことが原因でしょう。
2/24日現在、ドル円:112.75、米国10年債金利:2.376%です。米国の金利上昇が一服する一方で、インフレ率は2%を超えており、実質金利が低下しています。実質金利の低下はドル安要因であり、実質金利の低下で上昇するのは、金価格です。下図のとおり年明けから上昇しています。
トランプ政権の減税・インフラ投資などの積極財政に期待した金利の上昇の行き過ぎの調整、保護主義的な政策が前倒しされる一方で、積極財政の内容が見えてこないことが要因だと思います。2月末に「おどろくべき減税」を発表するとのことですが、内容が漏れてこないことから考えると、政権内でもめている可能性がありますね。
経済見通しの前提である減税の内容、規模に注目したいと思いますが、若干不透明が増していますので、ドル円の買い持ち、ロシア国債の買い持ち、米国株の買い持ちのうち、ターゲット達成した米株を一旦売却したいと思います。